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パニック障害に認知療法は効果的!13のチェック項目での診断とは?

認知療法

「パニック障害」とは、100人に2~4人の割合に見られる、よくありがちな病気です。しかし、強烈な苦しみがあるのにも係らず検査では異常が見つからないため、「気のせい」とか「オオカミ少年」と思われがちで、理解してもらいにくい辛さのある病気です。

 

いつ誰がなっても不思議じゃない病気ですので、自分や身の回りの人のための「パニック障害」について紹介します。


パニック発作とは?恐怖が繰り返す悪循環!

「パニック障害」とは、突然に予期せず起こる発作(動悸、めまい、呼吸困難等)が繰り返され、発作がまた起こるかも知れない不安や恐怖から、外出を避けてしまうなどの症状をいいます。

 

閉所恐怖症や高所恐怖症などで同様な発作が見られますが、これらは「ある特定の状況下で起こる」ものされ、区別されています。

パニック発作とは?

「パニック発作」を繰り返していると、「また発作が起きてしまうかも知れない不安や恐怖」を感じるようになってきます。これを「予期不安」といいます。

 

「予期不安」が影響し、大勢の人がいる場所や一度発作が起きた場所など、発作が起きやすい状況や場所を避けるようになってしまします。これを「広場恐怖(外出恐怖)」といいます。

 

『「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」』は、「パニック障害」の特徴的な症状です。この3つの症状が悪循環をまねいてしまい、社会生活に支障をきたし、更に悪化してうつ病を併発してしまう恐れがあることも特徴といえます。

恐怖が繰り返す悪循環!

そもそも私たち人間は、突然に生命の危機が迫った時、鼓動が早くなり呼吸数が増えて冷静さを失うなどのパニック状態になります。これは、人間本来持っている本能的防衛反応であり、必要なものです。

 

しかし、普段なんでもない時に、突然、「死んでしまうかも知れない恐怖」を感じるほどの、パニック状態と同様の身体的反応がおきてしまう症状を「パニック発作」といいます。

不安や恐怖の原因とは?ストレスが発作を誘発!

「パニック障害」の原因は、まだ学術的には解明されていませんが、精神病にみられる心的要因だけでなく「脳内神経伝達物質」によって引き起こされる説が有力視されています。

不安や恐怖の原因とは?

「パニック障害」の原因は、脳内神経伝達物質のバランス、特に「不安や恐怖に関連するノルアドレナリン」と「興奮を抑制するセルトニン」のバランスの崩れが引き起こすとされており、本人の心や性格の問題ではありません。

ストレスが発作を誘発!

ストレスなど心理面や生活習慣の影響も要因となっています。過労や睡眠不足などのストレスを発端に発作が誘発されたり、乳酸、炭酸、カフェインなどへの過敏な体質によっても発作が誘発されるなどが、様々な実験や研究から明らかになっています。

症状が似ている病気とは?チェックリストで診断!

「パニック障害」の場合、一般的な検査では、「呼吸器系、循環器系、脳神経系」のいづれにも異常所見が認められません。

症状が似ている病気とは?

パニック発作と似た症状を引き起こす病気として、他に「心筋梗塞」、「過呼吸(過換気症候群)」、「甲状腺疾患」などがあります。レントゲンや血液検査などの検査によって、これらの病気に該当しなかった場合に「パニック障害」が疑われてきます。

 

このように内科的所見がなかったら、精神疾患に詳しい診療内科や精神科を受診しましょう。

チェックリストで診断!

「パニック障害」の診断は、問診を主体に行われ、アメリカで考案された基準がよく用いられています。13のチェック項目があり、4つ以上該当する場合に「パニック障害」と診断されます。

    <チェックリスト13項目>

  • 動悸:心臓がドキドキしたり、脈拍が増加する
  • 発汗:手の平や、全身に汗をかく
  • 身震い:体や、手足がふるえる
  • 呼吸:息切れ感や、息苦しさを感じる
  • 喉:窒息感、または喉(のど)が詰まった感じがする
  • 胸部不快感:胸の痛みや圧迫感、不快感がある
  • 腹部不快感:吐気や腹部の不快感がある
  • 意識障害:めまい、ふらつき、または気が遠くなるような感じがする
  • 非現実感:現実感が失われ、自分が自分ではない感覚が起こる
  • 意識感覚:自分をコントロールできなくなる恐怖や、気が狂う恐怖に襲われる
  • 死への恐怖:このままでは死んでしまうという恐怖を感じる
  • 異常感覚:体の一部にしびれ感や、うずきを感じる
  • 冷感や熱感:冷たい感じや、ほてった感覚がある

脳へ働く薬物療法!心理に働く精神療法!

「パニック障害」の治療は、脳内神経伝達物質に働きかける「薬物療法」と不安や恐怖など心理面に働きかける「精神療法」を組み合わせて施されます。

脳へ働く薬物療法!

「薬物療法」の目的は、「パニック発作の発生防止」が一番にあり、次いで「予期不安や広場恐怖の軽減」を目標においています。

 

よく処方される薬は、抗うつ薬(SSRI等)と抗不安薬(ベンゾジアゼピン系薬剤等)があります。どのような薬にもいえることですが、効果に個人差があり、それぞれに長所短所がありますので、遠慮なく医師に相談して下さい。

心理に働く精神療法!

「パニック障害」の原因は、心や性格の問題ではないといっても、心理的要因の影響は強く受けています。そのため、精神療法と薬物療法の併用が効果的です。

 

ただ、精神療法は、薬によって発作が治まってからでないと行えません。始めるタイミングや技法については、医師やカウンセラーと相談しながら少しずつ進めていきます。

認知療法で恐怖を軽減!自律訓練法で緊張を緩和!

精神療法は、「パニック障害」に対して薬物療法と同等の効果が認められています。「認知療法」や「自律訓練法」など様々な技法がありますので、あらかじめ医師等専門家と話し合って計画的に行います。

認知療法で恐怖を軽減!

「予期不安」や「広場恐怖」は、未来の状況を勝手に最悪のシナリオを考えてしまう「認知の歪み」によって引き起こされます。この「パニック障害」特有の認知の歪みを、「認知療法」で改善していきます。

 

「この前、電車内で発作が起きた」だから「また次も発作が起きる」といった歪んだ考え方から、「発作が起こると決まった訳じゃないし、起こってもすぐ治まる」といった具合に考え方を変えていきます。

 

また、最初は駅まで出かけてみて、不安な感情が消え慣れてきたら改札口まで行ってみるなど、段階的に克服して認知の歪みを修正していきます。

自律訓練法で緊張を緩和!

「パニック障害」の人は、発作を起こしていない通常時でも強い緊張感を持っています。この緊張感を和らげリラクスする方法を学んでいくのが「自律訓練法」です。

まとめ

「パニック障害」での発作は、その本人にとってとても苦しく辛いものですが、幸いなことに直接命を失ってしまう症状ではありません。ですので、治療に2~3年かかるかも知れませんが、焦らずゆっくりと進めていく心構えが重要です。

 

薬物療法と精神療法の併用の効果には実績がありますので、安心して治療を進めていきましょう。

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