認知療法研究所

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認知療法のうつ病への効果とは?ストレス反応を10から8へ減らす!

認知療法

うつ病を一度でも経験したことのある人は、人口の12~15%とされ、決して珍しい病気ではありません。抑うつ状態の人を含めると、更に増えると予想されます。抑うつ状態とは、精神的な不調だけでなく、行動と身体の不調を伴う症状を言います。

 

認知療法とは、うつ病の治療法として、薬物療法と同様の効果が期待できる治療方法です。うつ病と認知療法の特徴や方法、その注意点について説明します。


 

うつ病の症状とは?どんな人がなり易い?

うつ病は、その症状に本人が気付きにくい病気です。初期の自覚症状として、「食欲不振」や「頭痛」などの身体症状が自覚され、体の病気に目が向く傾向があるためです。

うつ病の症状とは?

うつ病の症状は、『「気分」「行動」「思考」「身体」』の4つのファクターに症状が現れ、それぞれが互いに関連しあっている特徴があります。

    <4つのファクターと症状>

  • 気分の症状:不安感、イライラなど
  • 行動の症状:集中力や持久力の低下など
  • 思考への影響:悲観的な考え方や自殺の計画など
  • 身体の症状:頭痛、腹痛、疲労感など

どんな人がなり易い?

従来は、責任感が強い几帳面で真面目な性格で、社会適応の良かった人に多くみられました。しかし、最近では自己中心的で責任感も弱く、周囲や環境に責任転嫁しがちな社会的に未熟な性格の人が主流になっています。

 

つまり、どのような性格の人でもうつ病になる可能性があるということです。

ストレスが原因なのか?その種類とメカニズムを知ろう!

うつ病の原因は、学術的に明確な確定はされていませんが、ストレスをきっかけに発症しているケースを多く見かけられます。そのため、ストレスについて少し理解を深めましょう。

ストレスの種類を知ろう!

ストレスについても、科学的に確立した定義がまだありません。現在では、個人ごとの心身の負担となる出来事や要求のこと、それに対する感情や行動への反応を総称してストレスを呼んでいます。

 

また、ストレスには2つの種類があります。

    <ストレスの2つの種類>

  • 大きな(強い)ストレス:死別、失職、転職、転勤などの特別なイベント
  • 小さな(弱い)ストレス:日常における人間関係、過度な残業などの積み重なる出来事

ストレスのメカニズムを知ろう!

あるストレスに直面したときやその継続によって、さまざまな身体反応が健康障害を引き起こします。内分泌物質や神経伝達物質の機能障害によって心身に不調を起こす原因がストレスです。

    <3つの不調と原因>

  • 精神的な不調:脳内神経伝達物質の生成と伝達への阻害による不安やイライラなど
  • 身体的な不調:ホルモン等、内分泌物質の影響による糖尿病や潰瘍などの内臓疾患など
  • 行動面での不調:自律神経系の機能障害による不眠や食欲不振など

うつ病負のスパイラルとは?うつ的な思考と行動とは?

うつ状態では、『「思考」、「気分」、「行動」』をそれぞれが、悪循環を続けています。ネガティブな考えが気分や行動をネガティブにし、結果、ネガティブな考え方を呼んでしまうといった具合です。

うつ的な思考とは?

うつ状態では、自分自身や周囲の人や環境、そして将来についてネガティブな方向に思考が傾きます。

    <3つのネガティブ思考>

  • 自分にネガティブ:自分の能力を過度にマイナスに捉え、自分を責める
  • 周囲にネガティブ:思い込みで深読みしすぎた被害妄想
  • 将来にネガティブ:成功をイメージできず、最初からあきらめる

うつ的な行動とは?

ネガティブな思考が行動に現れ、それが周囲との関係に影響し、状況を悪化させてしまいます。

    <3つのネガティブ行動>

  • 活動量の減少:元気がなく物事に消極的で、何もできなくなる
  • 決断力の低下:事態の解決を先延ばし、他のことに逃げてしまう
  • コミュニケーションの減少:自己表現できず、周囲に助力や助言を求められない

認知療法の狙いとは?自分が悪いわけじゃない!

人の気分や行動は、その都度頭に浮かんだ考え方「自動思考」の影響を受けています。この自動思考に働きかけ、ストレスによる心身への負担を軽減させる治療法が認知療法です。

認知療法の狙いとは?

問題や困難に当った時に、従来持っている心の力を回復させ、更に強化することが狙いです。辛くなったときの自動思考を、現実的な柔軟な新しい考え方に変え、その時感じるストレスを低減する方法を訓練していきます。

自分が悪いわけじゃない!

問題の本質は、考え方「自動思考」であり、その人の人格が悪いわけではありません。人格を変えることはなかなか困難ですが、考え方は訓練によって変えることが可能です。

 

認知療法は、ストレスへの対処方法を学ぶ認知的アプローチです。

認知療法はいつやるの?プロの指導でゆっくりと!

認知療法のような心理的治療だけでは、うつ病を治すことはできません。認知療法は、面談で患者のつらい気持ちを受け止め支える、そういった意味合いが強いからです。

 

そのため、医師の指導による薬や休養によって、症状が落ち着いてから始めることが重要です。

    <面談の6つのアプローチ>

  • ストレスの存在に気付き、その問題を整理する。
  • 問題が起きた状況とその時の感情を調べる。
  • 自分の考え方が、どのように感情と行動に影響しているか調べる。
  • 考え方の特徴的なくせ「自動思考」に気付く。
  • 自動思考と現実とのギャップを調べ、新しいものの見方を練習する。
  • 問題の解決方法とコミュニケーションの改善方法を練習する。

まとめ

認知療法は、うつ病治療の特効薬でなく、また即効性もありません。考え方や行動に働きかけ、ストレスで感じる苦しみを「10から8や7に減らす」ことを目標にしていることの理解が重要です。

 

あせらず、あきらめず、「心の生活習慣病」の治療に挑みましょう。

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