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強迫性障害に効果的な認知行動療法とは?信頼できる治療者を探そう!

認知療法

強迫性障害とは、嫌なことや汚いことなどに極度の恐怖や不安を抱き、それを打ち消すために同じ行為や儀式を繰り返してしまう病気です。近年では有名人も経験談を公開するなど、情報が得やすくなりました。

 

ここでは強迫性障害についての概要や、治療に用いられる認知行動療法の一般的な内容をわかりやすく紹介します。強迫性障害の治療には時間がかかります。克服するためのポイントもまとめましたので、参考になさってください。


強迫性障害とは?基本情報を覚えておこう!

強迫性障害(OCD)は、かつて強迫神経症と呼ばれていました。社交不安障害(社会不安障害)の1種で、頭の中で取り払えない考えや行動などの強迫観念を取り除くため、同じ行為の繰り返しや一連の動作といった強迫行為をする病気です。

 

日本での有病率はおよそ50~100人に1人と言われ、子供から高齢者まで幅広く見られます。強迫性障害は2つのタイプに分かれます。

1人で抱え込む自己完結型

強迫性の症状を1人で抱え込み、繰り返すタイプです。何度も手を洗う、何度も鍵を確認するなどの行為を繰り返します。

他の人にも強要する巻き込み型

自分だけでなく、他の人にも不安解消を求めるタイプです。家族に何度も手を洗うよう強要したりします。エスカレートすると自分も相手も疲弊してしまい、症状が悪化することがあります。

繰り返してしまう強迫性障害!病気の原因は?

現時点では、強迫性障害の原因は突き止められていません。以下に原因と考えられる内容をまとめました。

脳の機能障害と言われる

近年、神経伝達物質であるセロトニンが関係していることがわかりました。さらに脳の機能障害の可能性も考えられています。下記の要因も関連して発症すると推定されています。

遺伝的要素も関係する

両親や兄弟などの第一度近親者に強迫性障害が発症する確率は10~20%、一卵性双生児の場合の一致率は60~90%のため、軽い遺伝性があると考えられます。

他の病気との関連もある

強迫性パーソナリティ障害、うつ病、神経の機能異常などの複合的な関連も考えられています。

ストレスがきっかけに

強迫性障害の症状が出るのは、人生の転換期や大きな出来事に遭遇した時、ストレスが溜まった時などがきっかけになることがあります。

強迫性障害になりやすい性格!あなたは当てはまる?

強迫性障害は、もともとの性格が関係することもあります。主なものは以下の6つです。

  • 完璧主義
  • 自分を責める
  • 小さな事も重く受け止める
  • 物事を大げさに考える
  • あいまいなことが苦手
  • 自分の考えを制御したがる

強迫神経症の治療法は?まずは医療機関を受診しよう!

医療機関で強迫性障害と診断された場合は、薬物療法や認知行動療法が用いられます。

一般的な薬物療法

強迫性障害に処方される主な薬は、うつ病の治療にも使われ、即効性があるアナフラニールや、セロトニンを増加させるルボックスやデプロメール、症状に合わせた抗不安薬や漢方薬があります。薬は医師の指示通りに服用し、途中で止めないようにしましょう。

認知行動療法とは

薬と平行して認知行動療法を行う事もあります。認知行動療法は1960年代にイギリスの医師が用いたことで広まりました。強迫性障害には、曝露反応妨害法(ERP)と呼ばれる認知行動療法が効果的で、専門家の指導の下に行われます。

認知行動療法の流れは?一般的な例を紹介!

強迫性障害の治療に用いる、曝露反応妨害法について説明します。あくまでも一例ですので、行う際は専門家の指導を仰ぎましょう。

曝露反応妨害の意味は?

曝露とは、苦手なことや恐れて避けていた状況にあえて向き合い、実際は大丈夫だという学習を積み重ねていく方法です。反応妨害とは、不安や恐怖感を消そうとして行っていた強迫行為をなるべく起こさないようにすることです。徐々に不快感が減ることを体験していきます。

曝露反応妨害法の一般的な流れ

初めにじっくり対話を行い、治療者が状況や症状を把握します。曝露反応妨害法が必要とされた場合は、以下の順で進めていきます。

  • 心理教育を行う
  • 患者や家族に対し、治療法や強迫性障害の正しい知識の説明を行います。

     

  • 治療計画表の作成
  • 強迫観念をピックアップし、不快な状況をあえて作り出すよう話し合います。治療者と患者が協同で行い、不安段階表を作成します。不安がない時を0とし、最も苦しい状況を100として、行動を数値で表します。

     

  • 実際に取り組む
  • 一般的には段階の低いものから行いますが、状況によっては必要な事項から始めるケースもあります。治療者が自宅や外出先に出向く場合もあります。失敗しても焦らずに、繰り返すことが必要です。

     

  • ホームワークと共に進める
  • 多くの場合、自宅で取り組む課題が出されます。自分で行動を記録すると、状況を客観的に見ることができ、次のステップに取り組む意欲に繋がります。

強迫神経症を乗り越えたい!認知行動療法はどこで受けられる?

曝露反応妨害法を行える専門家は数が少ないため、強迫性障害の治療が行えるかどうか予め確認することが大切です。

まずは医療機関へ

医療機関で医師が認知行動療法を行うケースもあります。短い診療時間の中で指導を行うのは難しいですが、医師が行う場合は保険が適用されます。症状が重篤な場合は入院して治療することもあります。

各種サポート機関

医療機関に併設されたカウンセリング施設や、民間のカウンセリングルームなどで臨床心理士が行います。強迫性障害を治療できるかどうか、確認しながら探しましょう。費用は約60分で10000円くらいが相場です。ただし、こちらは保険が適用になりません。

情報集めをするなら

各自治体の精神保健福祉センターに問い合わせるか、インターネットサイト、書籍などで探してみましょう。同じ症状の人が集まる自助グループもあります。

認知行動療法を行うポイント!強迫性障害を克服するには?

強迫性障害を治療するには、根気と時間が必要です。克服するための主なポイントをまとめました。

  • 理解してくれる人と共に
  • 応援してくれる家族や専門家、同じ病気を患う人などがいると治療に取り組みやすくなります。

     

  • 暇な時間を作らない
  • 時間があると強迫行為をしたくなることが多いため、仕事や趣味などに打ち込むのもポイントです。

     

  • 目標を決めよう
  • 今回はここまでやろう、認知行動療法を何分やろう、などの目標があると取り組みやすくなります。

     

  • 強迫観念を無理に消さない
  • 頭に浮かんだ強迫観念を消そうとすればするほど苦しくなることがあります。強迫行為をしない方向に気持ちを持っていきましょう。

     

  • 強迫行為をしたら切り替える
  • 調子が悪い時は強迫行為をしてしまうことがあります。その場合はすぐに切り替え、「今回はやってしまったが、次はやめよう」と考えるようにしましょう。

     

  • 快方に向かっても続けよう
  • 一旦調子が良くなって大丈夫な時があっても、不調の波がやってくることがあります。認知行動療法を時々行っておくと、再発のリスクが少なくなります。

まとめ

強迫性障害と認知行動療法について説明してきました。病気を克服するには、まず勇気を出して医療機関を受診することをおすすめします。強迫性障害を治療できる専門家と共に、じっくり向き合えば快方に向かいます。治療は根気が要りますが、克服のためのポイントも参考にし、少しずつ前へ進んでいきましょう。

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