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大人の発達障害に効果的な認知行動療法とは?概要をわかりやすく紹介!

認知療法

子供の頃に発達障害と診断されずに成長してしまい、大人になってから「生きづらさ」を感じる人が多い現状をご存知でしょうか。成人してから対人恐怖症やうつ病を発症し、初めて発達障害だったとわかるケースもあります。

 

発達障害は有名人が公表して話題になることもあり、決して珍しい症状ではありません。今回は大人の発達障害と、効果的な認知行動療法について、概要をわかりやすくまとめました。


発達障害とは?正しく理解して向き合おう!

近年では、大人になってから発達障害と診断されるケースがよくあります。発達障害とは症状の総称であり、それぞれの状況で分類が異なります。ここでは主なものを挙げてみましょう。

自閉スペクトラム障害(ASD)

他人とのコミュニケーションが苦手で、意見をうまく伝えられない、場の空気が読めないなどの特徴があります。急な変化への対応ができない、決められた計画通りに行動するなども主な症状です。柔軟性を身につけるプログラムが適しています。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

集中力が続かず落ち着きがなく、衝動的な行動を起こすことが特徴です。物をよく紛失する、いつも遅刻する、最後までやり遂げられないなどといった症状も見られます。薬物療法だけでなく、認知行動療法も平行すると効果的です。

学習障害(LD)

男性の発症率が高く、読む、書く、話す、計算するなどの特定の行動に困難が見られる症状です。仕事上では覚えが悪い、文章にまとめられない、計算ができないなどの苦労があります。職場での対応などを習得していきます。

大人の発達障害の原因は?本人の不注意ではない!

発達障害の原因はまだ特定されておらず、現段階では生まれつきの脳機能障害であると考えられています。発達障害は、ひと昔前までは「困った子」「扱いにくい子」とされていました。しかし2005年から厚生労働省が支援をし、生まれつきの特性であり病気ではないとして様々な取り組みを行っています。

発達障害に効果がある!認知行動療法とは?

認知行動療法は、社会生活を無理なく過ごせるようコントロール方法を習得し、情緒の安定を導いていくことが目的です。困難に直面した時に、自分の考えや行動を客観的に捉えて修正し、心身を安定させる方法をトレーニングしていきます。

 

1960年代にアメリカの医学者が発案した認知療法と、ドイツの心理学者が臨床に応用した行動療法を組み合わせたもので、発達障害だけでなくうつ病や不安障害などの治療にも効果があります。

発達障害の認知行動療法とは?一般的な内容を紹介!

ここで紹介する認知行動療法はあくまでも一般的な内容で、発達障害の症状によって対応は異なります。本来は専門家の指導の下、様々なプログラムと合わせて実践するものですので、参考としてご覧ください。

  • 状況の整理今起きている状況や困難を整理します。
  • 気分や感情その時の気持ちや感情をまとめます。
  • 自然に浮かぶ考え不安や怒りなど、浮かんでくる考えを整理します。
  • 考え方の歪み自分の考え方の癖を分析します。
  • 間違いを見つける客観的な見方、考え方を探ります。
  • 今後どうしたらよいか自分にできるやり方を見つけて実践します。

認知行動療法はどこで受けられる?まずは相談しよう!

自分や家族が発達障害かもしれないと思った時は、まず相談してみましょう。各自治体や保健センターでも受け付けています。

医療機関で相談

近年では、発達障害外来を設けている医療機関が多数あります。精神科や心療内科でも相談ができます。様々な問診や検査を行い、発達障害かどうかの診断をします。医師が指導を行う場合は保険が適用できます。

各種サポート機関もある

インターネットで検索すると、様々なサポート機関が候補に挙がります。自分に合った支援を受けられる場所を探すのも良いでしょう。サポート機関では、カウンセラーや臨床心理士などが指導します。

Web上で受けられるサービスも

実際に会ってトレーニングを行うのでなく、インターネット上でやりとりを行う方法もあります。実際に顔を見ないため、デメリットもあります。本当に発達障害の症状があり認知行動療法を行うべきなのか、専門家に診てもらってから利用するのが安心です。

認知行動療法は2つのタイプで受けられる!合うのはどちら?

機関によって様々なプログラムが用意され、個人で受けるかグループで受けるか選択できるのが一般的です。

個人で受ける場合

治療する人と受ける人が1対1で行う方法で、ゆっくり話をしながら丁寧に打開策を見つけていきます。平均的には1週間に1回のペースで行い、数ヶ月~半年くらいかけてじっくり取り組みます。症状が軽い場合は、自分で本を読んだりワークブックを実践したりして、アドバイスを受けながら行う方法もあります。

グループで受ける場合

数人~10人くらいの集団で数ヶ月ほど治療を行う方法です。似た症状の人たちが集まるため、お互いに励まし支え合って進めることができます。他の人が快方に向かうと自分も頑張ろうという意識が芽生えるメリットがあり、集団行動に抵抗がない人にはおすすめの治療法です。グループ内ではいくつかの約束事に従って行動します。

認知行動療法の費用はどのくらい?医療費控除も利用できる!

機関によって料金は様々ですが、60分8000円~1万円が平均的です。時間を45分に設定している所もあります。ただし、医療機関で医師が治療を行った場合は保険が利きます。1年間の医療費が10万円以上になる場合は医療費控除が受けられます。ただし、カウンセラーや臨床心理士が治療を行った場合、保険は適用になりません。

まとめ

大人の発達障害と認知行動療法について基礎的なことを紹介しました。もしかしたら発達障害かもしれないと思った時は、1人で悩まず専門の機関で相談してみましょう。ご紹介した認知行動療法の例はあくまでも一般的なものなので、合う方法は個人によって異なります。正しい知識と共に家族や仲間と取り組んで、少しずつ前に進みましょう。

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